沐浴法

お湯を張った木桶

アロマテラピーの利用法の一つに「沐浴法」という利用法があります。

これは、お湯の中に精油(エッセンシャルオイル)を滴下し、全身もしくは身体の一部を浸ける方法です。

精油の穏やかな薬理的・心理的な効果に入浴の効果が加わることで、精油の香りを楽しみながら、リラクゼーション効果や温熱効果などの相乗効果が期待できます。

目次

全身浴法

浴槽にお湯を張り、5滴以下の精油を滴下しよくかき混ぜ、その中に全身を浸ける方法です。

発汗などの反射作用が期待できます。

  • リラックスしたい時:ぬるめのお湯にゆっくりと浸かる
  • 元気を出したい時や目を覚ましたい時:少し熱めのお湯で短時間で切り上げる

半身浴法

お湯に手や足など、身体の一部だけを浸ける方法です。

これは身体の一部分から全身への効果が期待できます。

部分浴法

部分浴法は、着替える手間がかからず、身体への負担も軽いため、気軽に楽しむことができるリラクゼーション法です。

手を浸ける方法を「手浴法」、足を浸ける方法を「足浴法」と言います。

手浴法(しゅよくほう / ハンドバス)

洗面器などに熱めのお湯を入れ、3滴以下の精油を滴下してよくかき混ぜ、その中に両手首までを浸けます。

風邪などで入浴を控えている時や、気分転換をしたい時などに手軽にできる方法です。

手を温めることで、上肢や頸部までの血行改善、リラックス効果などが期待できます。

足浴法(そくよくほう / フットバス)

足の入る位の容器(たらいやバケツなど)に熱めのお湯を入れ、3滴以下の精油を滴下してよくかき混ぜます。

その中に、足首~ひざ下までを浸けます。

椅子などに座ったままできて楽なので、体調の良くない時、ご年配の方、体力のない時などに安全に利用できます。

補足

お湯が熱いかぬるいかは個人差がありますが、一般的には38~40度をぬるいと感じ、42度以上は熱いと感じるようです。

  • 熱いお湯:自律神経の交感神経を優位にすると言われています
  • ぬるいお湯:自律神経の副交感神経を優位にすると言われています

交感神経が優位になると、身体は活動状態に、
副交感神経が優位になると、身体は休息状態になるそうです。

そういうことから、目を覚ましたり元気を出したい時には「熱めのお湯」、
リラックスしたい時には「ぬるめのお湯」が適しています。

沐浴は、身体をお湯に浸けることにより、浸かった部分が水圧を受けます。

水圧を受けるのは、身体の表面だけではなく、内部にもかかるため、血行が良くなります。

肩までお湯に浸かる全身浴法は、心臓や肺など、水圧を受ける部分が多いため、循環器や呼吸器に負担を与えてしまうことがあるそうです。

そのため、年配の方、身体の弱い方、循環器系や呼吸器系に問題のある方は、みぞおちまで浸かる半身浴法がおすすめです。

水中で身体を動かすと、筋肉が程よく刺激されるため、マッサージのような効果があります。

あまり無理しない程度に軽く動かしてみたり、コリのある部分や疲労のある部分を揉んでみると良いですね。

  • 肌が弱い方は、植物油などで精油を薄めてから使用してください
  • 3歳以下のお子様にこの沐浴法はしないでください
  • 精油を滴下する量は、最大で5滴までとしてください
  • ご年配の方は皮膚が弱くなっているので刺激を受けやすいため、精油の敵数は少なめ(半量以下)にすることをおすすめします
  • 初めて沐浴法を試される方は、精油を1滴から始め、様子をみながら徐々に増やすことをおすすめします
お湯を張った木桶

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よろしければシェアお願いします
  • URLをコピーしました!
目次